"引っ張り理論"とは?本当に当たりやすいのか?
本記事では、数字選びセオリーのひとつである引っ張り理論について解説します。
引っ張り理論はテレビ朝日の人気番組「10万円でできるかな」でも何度か取り上げられており、ご覧になられた方も多いではないでしょうか。
第5240回ナンバーズ4では、当せん数字「9036」のセットストレート1口(当せん金:495,500円)をKis-My-Ft2の北山宏光さんが見事的中。さらに宮田俊哉さん、玉森裕太さん、サンドウィッチマンの伊達みきおさんが高額当せんをがセットボックス8口(当せん金 計:158,400円)に当せんし、合計653,900円の当せん金を獲得しました。
夢がありますね!!💰
いくつかの解説記事や関連書籍によると、ナンバーズ4における引っ張り理論の出現率は約80%と説明されています。
引っ張り理論とは
引っ張り理論とは、前回の当せん数字が次回抽せんでも出現しやすいことをいいます。
ナンバーズ4で利用されることが多いようですが、他の数字選択式宝くじでも使える理論です。
例えば、ナンバーズ4第6000回の当せん数字は「6990」でした。その翌回(第6001回)の当せん数字は「4306」で、"0"と"6"が前回結果から引っ張られているということになります。数字の出現する箇所は関係ありません。
ちなみにナンバーズ4では、前回の当せん数字から1つか2つ選ぶと良いそうです。
ロト7等のロト系くじの場合も同様です。例えば、ロト7第450回の当せん数字は「02 07 12 15 21 23 30」でした。その翌回(第451回)の当せん数字は「02 15 22 25 28 33 37」で、"02"と"15"が前回結果から引っ張られているということになります。
引っ張り理論が成り立つ理論確率は?
引っ張り理論はかなり大きな確率で成り立つようですが、これはそもそも統計的に優位な理論と言えるのでしょうか?🤔
ナンバーズ4の当せん数字は完全に無作為(ランダム)に出現すると仮定して、引っ張り理論が成り立つ確率を求めてみます📝
細かい計算の説明は割愛します🙏🏻
統計数学問題のコツですが「引っ張り理論が成り立つ確率 = 100% - 引っ張り理論が成り立たたない確率」として、成り立たない確率の方を計算すると、少しだけ楽に計算できます。
まずは、前回の当せん数字を以下4パターンに分けて、出現割合を求めます。
①4つの数字が全て同じ(例:7777) ⇒ 前回当せん数字は1種類(例:7)
数字0〜9の4つ並べる方法は、10,000通りあります。うち、4つともゾロ目になっているのは10通り。したがって、
10通り / 10,000通り = 0.0001
出現割合は0.01%となります。
②4つのうち、3つの数字が同じ(例:7717) ⇒ 前回当せん数字は2種類(例:1、7)
(10数字 × 他9数字 × 4箇所)通り / 10,000通り = 0.0036
出現割合は0.36%となります。
③4つのうち、2つの数字が同じ(例:7712) ⇒ 前回当せん数字は3種類(例:1、2、7)
先に、計算しやすいパターン④を求めます。出現割合は、
100% - ①0.01% - ②0.36% - ④54.40% = 45.23%
④4つの数字がすべてバラバラ(例:9712) ⇒ 前回当せん数字は4種類(例:1、2、7、9)
(10数字 × 他9数字 × 他8数字 × 他7数字)通り / 10,000通り = 0.5040
出現割合は54.40%となります。
これら前回当せん数字4パターンの出現確率をふまえて、翌回抽せん結果に前回当せん数字が含まれない確率を求めます。
①' 前回当せん数字は1種類
0.0001 × 0.9 × 0.9 × 0.9 × 0.9 = 0.00006561
当せん数字が4つ全て同じで、その翌回に引っ張り理論が成り立たない確率は0.006561%
②' 前回当せん数字は2種類
0.0036 × 0.8 × 0.8 × 0.8 × 0.8 = 0.00001475
当せん数字が3つ同じで、その翌回に引っ張り理論が成り立たない確率は0.001475%
③' 前回当せん数字は3種類
0.4523 × 0.7 × 0.7 × 0.7 × 0.7 = 0.10859723
当せん数字が2つ同じで、その翌回に引っ張り理論が成り立たない確率は10.859723%
④' 前回当せん数字は4種類
0.5440 × 0.6 × 0.6 × 0.6 × 0.6 = 0.0705024
当せん数字が2つ同じで、その翌回に引っ張り理論が成り立たない確率は7.050240%
最後に、100%から上記求めた引っ張り理論が成り立たない確率の合計を引きます。
100% - (①0.006561% + ②0.001475% + ③10.859723% + ④7.050240%)= 82.082001%
以上、ナンバーズ4の引っ張り理論は、そもそも統計的に82%も成り立つ法則なのです。
アプリ「ロトAI予想」で引っ張り理論を分析
最後に、アプリ「ロトAI予想」を使った引っ張り理論の分析方法をご紹介します。
画面下の「統計分析」タブを選択し「引っ張り理論」ボタンを押すと、過去抽せん結果で引っ張り理論が成立している回数をご覧いただけます。
ナンバーズ4とナンバーズ3(と、それからビンゴ5)では、上記で説明した引っ張り理論の定義とはやや異なり、各箇所の各数字ごとに前回の当せん数字が引っ張られているか確認できます。
他のロト系くじも同様に、前回の当せん数字が翌回の当せん数字に含まれていた回数を確認できます。
グラフで並べてみると、各数字ごとにややバラついているのが分かるかと思います。
ぜひ、数字選びにご参考にしてみてください。
↓↓引っ張り理論に基づいて数字を選ぶ際には、アプリ「ロトAI予想」をぜひご利用ください